その眠り方、大丈夫?

もう一度、睡眠について見直してみよう

仕事に集中できるベストな睡眠時間とは?

4~5時間しか眠っていないと、翌日眠くてなかなか仕事に集中できないことがある。そうかと思えば、10時間近くもたっぷり眠ったのに、妙にだるくて仕事がはかどらないこともあるだろう。睡眠によって頭をスッキリさせ、翌日の仕事に集中できるベストな睡眠時間とは、いったい何時間なのだろうか。自分が睡眠不足かどうかを確認する方法は簡単で、日中、眠気を感じるかどうかの一点だけだ。たとえ時間的には不足していても、眠気もなく仕事に集中できるのであれば、問題はないと言える。

ただ、睡眠に関するある研究機関によれば、もともと人間の脳は7時間の睡眠を必要としているという研究結果も出ているようだ。心身に負担を感じなければ、7時間を短縮してもすぐに仕事に悪影響が出るわけではなさそうだが、大切な眠りの時間をあまりにも減らしたり増やしたりしすぎると寿命が縮むという説も根強くある。仕事で力を発揮するためにベストな睡眠時間には個人差がある。比較的短くてもいいという人には、性格的に大雑把な人が多く、長く眠らないとダメという人には、神経質な人が多い傾向があると言われている点も加味しよう。自分自身の性格に合わせて眠りの時間をコントロールしてみるのも一つの方法だろう。

さまざまな研究報告があるが、仕事に集中するためという観点なら、夜間の睡眠時間を工夫するというよりも、眠たいと感じた時にほんの少し眠るというのがベストと言える。仮眠を取ることで仕事の効率が格段に上がるという結果は、複数の研究からも得られているようだ。ただし、30分以上仮眠を取ると夜の睡眠に悪影響が出るとされているので、30分未満に抑えておくほうが良いだろう。